トイレ近い問題の解決編です。
尿失禁を含むトイレ問題は深刻です。
年齢や体質のせいにしていませんか?
・咳、くしゃみ、大声で笑うなど
・走る、ジャンプする、スポーツで力を入れる
・重いものを持つ
・緊張する場面
・何かを待ってじっとしているとき
・本の立ち読みなど下を向いて立っているとき
・散歩や観光で歩いているときに
など、トイレが近くなる、場合によっては失禁してしまうケースがあります。
高齢になりより顕著になりやすいですが、若くてもなる人はなります。
失禁迄いかなくてもトイレが近くて困るケースも多いでしょう。
このせいで高齢者の外出控えもあり運動不足の要因にもなります。
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まずは原因から
尿失禁にはいくつかの種類がありますが、そのほとんどは「腹圧性尿失禁」と「切迫性尿失禁」です。
9割方の人がこのいずれかあるいは両方にあたります。
まとめれば、何らかの原因で腹圧(下腹)に力が加わることで本人の意志とは関係なく尿意・便意が刺激されてしまうことです。
筋力の低下で我慢できなくなるとの解説が多いですが、ちょっと待ってください。
普通トイレで用を足すとき下腹に力を入れませんか?
下腹に力を入れて尿意・便意が刺激されないのはかえって便秘など別の問題になりませんか?
腹圧(下腹)に力が加わることで尿意・便意が刺激されることは当たり前のことです。
ですから腹圧(下腹)に力が加わることでトイレが近くなるのはむしろ自然と考えた方が良いでしょう。
腹圧(下腹)に力が加わってもトイレが我慢できるように筋トレなどをするのは本質的にはおかしくなります。
※出産後など場合によっては骨盤を締めるなどのトレーニングが必要な場合もあります。
▼では根本的な原因は何でしょう?
あらゆる動作で力が入ったときに腹圧(下腹)がかかってしまうこと自体が問題なのです。
動作上、本来は腹圧(下腹)はかかりません。
腹圧(下腹)がかかると体は固まりますから運動効果はかなり落ちます。
両手の拳を強く握りしめて力んでみてください。
貴方は今、お腹や胸に力みが来ましたか?
力みがきた方は、まだ「トイレ問題」がなくても「トイレ問題」予備軍です。
ただ歩いていても下腹に力が入る人は入ります。
歩く振動でトイレに行きたくなるのではありません。
下腹に力が入るのでトイレに行きたくなるのです。
くしゃみをしても、物を持っても、緊張しても、スポーツでショットを打っても下腹に力が入る人は入ります。
常態化しているともはや下腹に力が入っていることに当人は気づいていません。
まずは下腹に力が入っていることから確認してください。
何故、下腹に力が入るのか?
ではなぜ下腹に力が入ってしまうのでしょう?
実は頭(もちろん顔含む)の位置が本来より前に出てしうからなのです。
頭が前に出ると頭をお腹で抱えた状態になり、お腹に力が入るのです。
びっくり仰天です。
「トイレ問題」が下腹部の問題と思いきや頭部の位置の問題だったのです。
▼第一パターン
高齢に伴い背中が丸まり、必然的に頭が前へ傾斜し腹部に常に頭の重さが乗り腹部力みっぱなし。
▼第二パターン
日頃はそうでないが、あるきっかけで頭部が前へ出て下腹が力む。
「あるきっかけ」はまさに上部で記した物を持ったり、緊張したりなのですが、なぜこの時頭が前へ出るのでしょう?
これは「表情」が原因です。
人は、力むとき顔のバーツを中央(鼻)へ寄せます。
力み顔、怒り顔、緊張顔、すべて顔のバーツを中央(鼻)へ寄せます。
その結果、本人も気づかづに頭・顔が前へ出るのです。
試しに怒った顔をしてください、顔が前へ出るでしょう。
怒った顔で両手を強く握って力んでください。
間違いなく下腹に力が入ります。
実は何らかの動作の時、俗にいうしかめっ面、力み顔、顎をかみしめることをしているのです。
ゆえに
中央(鼻)へ寄せた表情→頭部前へ→下腹に力入る→トイレが近くなるor尿失禁
の方程式が成立します。
ではいかにして解決するか!
実は解決策は簡単です。
顔のバーツを中央(鼻)へ寄せる表情をしなければ良いのです。
・怒り顔
・力み顔(歯を食いしばる含む)
・悩み顔
・相手を攻める顔
など本来は必要のない表情ですよね。
こんな不自然な表情が自分を「トイレ問題」でおとしめています。
早速切り替えましょう。
顔のバーツは頭の後ろにゆったりとひきつけます。
顔の皮膚が軽く伸びる感じで。
頬も上げてみましょう、目玉を乗せている感じで。
目は力んで開かないように注意してください。
要は
・晴れやかな顔
・穏やかな顔
・にこやかな顔
・攻めずに暖かかく見守る顔
です。
笑顔でくしゃみしてください。
漫才を見て笑っているときに顔のバーツを寄せないでください。(尿もれ)
晴れやかに笑いましょう。
物を持つとき少し「ニッ」と口角をあげて持ちましょう。
スポーツでショットをするときも晴れやかに。
晴れやかな顔で両手を強く握って力んでください。
どうですか、下腹に力が入らないでしょう。
トイレ問題・尿失禁の速攻解決です。
晴れやかな表情が当たり前になるよう頑張りましょう。
逆にいえばトイレ問題・尿失禁は私の見えない表情を映す鏡なのです。
この記事の執筆者
東京在住-武道歴40年(現極真空手五段師範)
(株)AZUMAのホームページ制作に関わって10年。空手・古武術・合気道・総合格闘技などジャンルを超えて身体動作を追求。空手道場を30年以上続けてる一方で、幼年からシニア(80歳以上含む)幅広い年齢層に対して道場、学校、体操教室などでの指導経験をもつ。年齢に関係なく正しい動作改善により健康(腰痛、膝痛など)・パフォーマンスが劇的に変わることを教える。