正しく歩く-⑨足首は回さない、回るのは○○関節

よく体操やストレッチなどの運動で「足首回し」をされたり、指導されたりするかもしれません。
人間の体は、回すないしはひねる部分と伸ばす部分は分かれています。
そのため、どの部分を伸ばして、どの部分をねじるのかを明確に運動の際は分ける必要があります。

足首は回す部分では無い

足首は実はまわす部分ではありません。
他の部分がねじれるときに、結果ねじれることはあっても、足首そのものをねじってはいけません。
ねじってはいけない足首に体重がかかり、ひねってしまったのが捻挫です。

ねじれるのは、膝から下のすねとリスフラン関節です。
ここがねじれることで、足首はねじれる必要は低くなります。
リスフラン関節から先はすべて足指ですので、足指が癒着せずにバラバラに地面と捉えることになります。

このリスフラン関節をまわす運動をしてください。
足指も回る部分ですから、まわす運動でほぐれます。
逆に足指は伸ばしてはいけません、あくまでも回るところです。
この足指(リスフラン関節から前)が地面を捉える部分になります。
リスフラン関節から後ろの踵から上は地面に対して居着かずに常に動きます。
踵は丸いため体重が乗っても動けます。

イメージとしては、足指一本一本が地面をていねいに捉え、踵が絶妙に動いて地面と体のバランス修正を行う感じです。

足首は伸ばす運動でほぐす

足首は回すのではなく伸ばす運動が大切です。
足首をよく伸ばして、たくさんの骨がありますので、それぞれが気持ちよく動けるような空間を作ってください。
決してまわさないでください。
まわせば運動能力は落ちますし足首に負担がかかります。

実は、首、手首も同じで回す運動は不適切です。
首、手首も伸ばすことで気持ちよくすっきりします。

歩行中も足首は前後に伸び縮みしている部位で、回るのはリスフラン関節です。
昔の人はリスフラン関節より後ろの踵部のない草履があったほどです。
信長の草履でも有名かもしれません。

   

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