最近では、様々な分野で多き聞かれるようになりました「緩み(ゆるみ)」についてわかりやすく解説したいと思います。
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心身の三つの状態
心身には3つの状態があります。
私(著者)が区分したものなので一般的ではないですが、ご容赦ください。
●緊張体=固まる、動かない
●中庸体(ちゅうよう)=緩む
●弛緩体(しかん)=抜ける、動けない
この3種類が心身の状態です。
現代人は「緊張体」か「弛緩体」のどちらかの状態でいることが多いようです。
朝通勤・通学で歩いている様子は「緊張体」が多く、やる気がなくてだらだらしているときは「弛緩体」になります。
緊張体とは、目標・目的・結果に追われている状態でプロセスを楽しめずにすべてがノルマ化しますので、喜びは目標や結果というノルマを果たした達成感です。
資本主義社会ではあたり前のようなこの思考も、実はとても不自然ですのでストレスで緊張体となってしまいます。
その結果、固まった心は不満がたまりやすく、固まった体は痛みがでやすい状態になります。
もちろん目標・目的を持つことが悪いのではなく、それが普通にノルマ化してしまうことが問題なのです。
これは、しんどい日常になります。
緊張を緩和することで弛緩がいいように思いますが、どちらも疲れます。
休日にだらだらと弛緩体の1日を過ごすと何もしたくなります。明日へのやる気も出ません。
意外にこの弛緩体を緩みと勘違いしている方も多いと思います。
このどちらでもなく中庸体が緩みなのです。
中庸体とは
心身を中庸の状態で維持することが肝要です。
中庸とはどちらにも傾かないちょうどいい調和状態と理解してください。
お釈迦様の教えにもありますね。
人は何かしてやろうとすると緊張してしまいますし、どうでもいいやと思うと力が抜けてしまいます。
例えばストレッチを例に挙げてみましょう。
ストレッチとは伸ばす運動のことで、最近は柔軟体操の事をストレッチと言っている感じです。
皆さんはこのストレッチで体が柔らかくなりましたでしょうか?
ストレッチが悪いのではありません。
体を伸ばそうと気を入れると、伸ばしすぎてしまうのです。
伸ばしすぎれば体は緊張します、緊張すれば体は固まります。
ストレッチをしたはずなのにかえって体が固まってしまったのです。
仮に腕のストレッチをしたとすれば
●腕を伸ばしすぎない
●肩甲骨を固めない
●背骨が緩やかな状態を維持する
が必要な条件です。
そのための体操のコツもありますのでまた紹介させていただきます。
いい体操は終了後、何か動きたくなる感覚になるものです。
心も体もちょうどいい調和状態を常に維持することが、仕事中も日常も大切です。
この記事の執筆者
東京在住-武道歴40年(現極真空手五段師範)
(株)AZUMAのホームページ制作に関わって10年。空手・古武術・合気道・総合格闘技などジャンルを超えて身体動作を追求。空手道場を30年以上続けてる一方で、幼年からシニア(80歳以上含む)幅広い年齢層に対して道場、学校、体操教室などでの指導経験をもつ。年齢に関係なく正しい動作改善により健康(腰痛、膝痛など)・パフォーマンスが劇的に変わることを教える。