以前、
正しく歩く-①足首を柔らかく地面を蹴らない
で地面を蹴らないことの大切さを記しました。
今回はさらに深く掘り下げて、足首の角度について説明します。
これは何度という細かいものではなく、足首がどちら側に曲がっていますか?というものです。
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地面を蹴れば足首角は広がる
図をご覧ください。
後ろ足の足首の前側の角度です。
この写真も地面を蹴っていますから、当然踵が上がり矢印部分の角度は90°より広がります。
いくら探してもこれと同様(地面を蹴っている)の写真しかありませんでした。(泣き)
足首は常に広がる方向にしか使わないことになります。
この結果、人は主に足首の力で歩行しているといえます。
それは足が疲れるでしょうし、特に足の裏側が踵を引き上げていますのでつかれるし硬くなります。
力の入るところがつま先ですから足がねじれて、膝・関節痛にもなる可能性が高くなります。
地面を蹴らなければ足首角は縮まる
図をご覧ください。
写真がなかったので線で描いてみました。
青い線が足です。
足首が脱力できていれば、後ろ足が地面から離れる瞬間まで踵が地面から離れません。
そうすると足首の角度は90°より浅くなります。
これがものすごく大切です。
このことで足首ではなく、足ブロック全体が歩行に関与できます。
腰痛・膝痛などの不調も解消される可能性があります。
わざわざ、つま先側を上げて足首の角度を浅くするストレッチボードも発売されているほどです。
たったこれだけの間違いでどれほど体に与える影響があるかを記述してみます。
地面を蹴らずに歩行 | 地面を蹴って歩行 |
地面を尊重している意識(何ものにもぶつからない) | 地面との衝突を気にしない雑な意識 |
後ろ足の足首の角度が浅くなる | 後ろ足の足首の角度が広くなる |
頭が上下しない | 頭が上下動する |
足音があまりしない | 足音がうるさい |
足の筋肉はあまり使わない | 足の筋肉を使うので疲れやすい |
足の裏側は特に使わない | ふくらはぎ、ハムストリングを地面を蹴るための踵の引き上げに使うので、太くなり安い、つりやすい、疲れやすい |
足の裏側が硬くならず骨盤後掲せず柔軟性高い | 足裏硬くなり骨盤後掲、柔軟性低い |
足をつくとき体の下につける | 地面を蹴っているので、足が勢いよく足の前につき膝に負担がかかる |
足首、すねが脱力しているのでここがねじれて膝はねじれない | 足首、すねが力んでいるのでねじれることができず、代わりに膝がねじれてしまい痛める |
股関節がクランク運動をする(今後解説予定) | 股関節が振り子運動をする |
足裏が柔らかい | 足裏が硬い、魚の目などができたりする |
下の写真をご覧ください。
親子連れの歩行写真です。
親の方はしっかりと地面を蹴っていますが、子供の後ろ足の踵は上がっていません。
話し方と歩き方は特に似るのでいずれ同じような歩き方になってしまうのでしょうか?
是非地面とケンカせず、大切に触れてください。
この記事の執筆者
東京在住-武道歴40年(現極真空手五段師範)
(株)AZUMAのホームページ制作に関わって10年。空手・古武術・合気道・総合格闘技などジャンルを超えて身体動作を追求。空手道場を30年以上続けてる一方で、幼年からシニア(80歳以上含む)幅広い年齢層に対して道場、学校、体操教室などでの指導経験をもつ。年齢に関係なく正しい動作改善により健康(腰痛、膝痛など)・パフォーマンスが劇的に変わることを教える。