今回は実にシンプルです。
肩・肘・指・股関節・膝、すべて関節です。
結局、総じて関節を痛めるています。
年齢による経年劣化もスポーツによる負荷も、ほぼ痛めているところは関節かその周辺です。
では何故関節を痛めてしまうのでしょう。
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関節を痛める原因と対策
当たり前ですが関節は曲がる箇所です。
関節は伸ばすところではありません。
離れた場所のものをとるとき、腕を伸ばしていませんか?
腕を伸ばすとは、指・手首・肘・肩の関節を広げることです。
これが、痛める原因です。
関節は伸ばしては(広げては)いけません。
歩くとき、足指・足首・膝・股関節を伸ばしていませんか?
全く同様で、これが足を痛める原因です。
繰り返しますが、関節は曲がるところで伸ばすところではありません。
関節を伸ばさなければ体幹が手足に連動して体は固まりません。
例えば立ち上がる時、足を延ばすのではなく、地面に沈むように立ちます。
物をとるとき、何事も相手を尊重すれば腕を伸ばしません。赤ん坊を抱くとき、腕を伸ばしませんよね。
地面を蹴らなければ、丁寧に地面を大切ない思えば、足は伸ばしません。
この伸ばさない状態を「ゆるむ」といいます。
現代人の癖
近代はラジオ体操に代表されるように、ストレッチ、伸ばすことが体にいいとされています。
深呼吸一つにしても腕を伸ばせば呼吸しずらくなります。
身長を少しでも高く見せようとしたり、背筋を伸ばす(背骨を伸ばす)ことが美しいとしています。
これが元凶です。
関節は絶対に伸ばさず遠心力のかからないように動作すべきです。
ラジオ体操は最初から、手足を伸ばして遠孫力を体にかけています。
丁度いい、これが正解です。
現代人は伸ばしすぎなので最初は縮めるくらいがちょうどいいと思います。
参考までに武道の稽古で大切なのは
より低く、より小さく、引くから押せ、縮むから伸びる
です。
ダメになるのは
より高く、より大きく、押し続け、伸びることばかり考える
思考です。
ダメなことを心に置き換えれば、
×高みを目指し、自分をより大きく、認められることや評価のみを考え、自己の利益を優先する
思考です。
〇誰よりも低く相手を常に尊重し、身の丈にあった姿で満足し、相手を受け入れるからこそ認められ、自分の利益を捨てるからこそ伸びる
が自然な体から学べる心のありようではないでしょうか。
この記事の執筆者
東京在住-武道歴40年(現極真空手五段師範)
(株)AZUMAのホームページ制作に関わって10年。空手・古武術・合気道・総合格闘技などジャンルを超えて身体動作を追求。空手道場を30年以上続けてる一方で、幼年からシニア(80歳以上含む)幅広い年齢層に対して道場、学校、体操教室などでの指導経験をもつ。年齢に関係なく正しい動作改善により健康(腰痛、膝痛など)・パフォーマンスが劇的に変わることを教える。