姿勢の誤解が招く体の不調⑤胸骨を入れれば仙骨が収まる

日本人の多くの方が、腰痛をはじめ、膝痛、股関節痛などに苦しんでいます。
年齢を重ねるごとに腰は曲がり、背骨がつぶれて伸長が低くなってしまいます。
2足歩行の人間の特徴は疲れずに長時間歩けることです。
速く走るのは4足動物が得意ですが、人間は長時間移動できることが得意です。
ですから狩りは、早く逃げた動物を長時間かけてゆっくりと追い動物が疲れて休んでいるところを仕留めることが容易になります。
原因は様々な観点で説明可能ですし、人によって主たる原因が異なりますので、このシリーズではその様々な視点で分けて記したいと思います。

反り腰、仙骨がとび出る

腰痛の原因の多きな一つに反り腰があげられます。
腰を反っては負担がかかります。
誤解される方も多いようですが、腰が反ればお尻が下がります。

一見いい姿勢×

では何故反り腰になるのでしょうか?
大きな原因は姿勢の勘違いです。
子供のころから「背筋を伸ばす」「胸を張れ」と言われ背骨を伸ばして胸を張る姿勢がいいと思っています。
一流のアスリートでこのような姿勢の人はいません。

呼吸で胸が膨らむ=反り腰誘発

普段から背中側に体重が乗っている人(大半の日本人)は呼吸時背中は動きませんので、胸かお腹が膨らむと思います。
これを1日中続けていれば、鳩尾部分が前はでて腰が反ります。
胸(胸骨)を内側へいれて前側に体重をかけ背骨を浮かせましょう。
呼吸時、背中が膨らめばOKです。
かがんでも、しゃがんでも腰に負担はなくなります。
自然と反り腰は消え、尻は上がり、股関節動作になります。

   

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