ランニングの着地にも
・フォアフット走(つま先着地)
・ミッドフット走法(足裏全体で着地)
・ヒールストライク走法(かかとから着地)
など様々です。
どうしたら速く走り記録がのばせるかは、ここのテーマではありません。
足腰に負担をかけずに長く疲れづに歩くことがテーマです。
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足腰に負担をかけずに長く疲れづに歩く
元来2足歩行は速度で4足歩行に勝てません。
ウサインボルト選手より早い動物はたくさんいるでしょう。
人間が狩りをするときは、長時間かけて痕跡を追跡し巣などで休んでいるところをとらえることが特徴です。
2足歩行の2足歩行たる所以は疲れずに長時間移動できることです。
現代人の2足歩行はどうでしょうか?
数Km歩いただけで、すぐ疲れてしまいます。
数Kmも持たないかもしれません。
本来は数十Km、数百Km歩いても疲れない歩行が2足歩行です。
江戸時代以前の人々の歩行エピソードは現代人から見ればとんでもないものがたくさんあります。
前置きが長くなりました。
では本来の歩行の着地はどこからするのでしょうか?
最善の歩行の着地
最善の歩行の着地の目的は重心移動です。
足を漕いで前に行くのではなく重心移動で前へ進みます。
これにはいくつかの点が成立必要があります。
まずどこを着地するかです。
答えは踵着地?です。
しかし現代人は踵の後ろ着地して踵を乗り越えるようにしていますから、いうなれば踵後方着地です。
※日本人のほとんどがこの歩行でそっくりかえっているから進むのに大変
これでは重心移動はできません。
つま先着地も記録を出すためにはいいかもしれませんが、健やかな歩行にはなりません。
どちらも、ふくらはぎ+ハムストリングを多用した地面蹴りだし走法です。
正解は踵前方着地です。
踵の前半分(土踏まず側)を真下につきます。
そしてつま先で地面を蹴らないようにできるだけ浮かせます。
決して浮指ではなく、地面を蹴らないように軽くふわっと地面をなでるようにつま先はつきます。
つま先は強くつけばブレーキです。
つま先は浮いてしまえばバランスが取れません。
歩行中は軽くふわっとつきます。
踵前方着地とつま先ふわっとができると重心移動になります。
上下動、左右動が消えます。
能などの古典芸能のようにスーっとまっすぐ移動できます。
限りなく疲れにくいです。
何故、現代人は歩き方が崩れたのか?
答えは簡単です。
安全な平地しか歩かないからです。
バランスを気にせず目的に到達することのみで歩行しているからです。
平均台の上で歩けば現代の歩行方法ではすぐに落ちてしまいます。
逆にいえば崖の切り立った細い山道を歩けば、教えなくともすぐに正しい歩行になります。
バランス優先歩行になるからです。
平地でも平均台の上を歩いているような感覚で一度歩いてみてください。
肩の位置や動かし方の違いから確認してください。
どう変わるかはまた次回?で
この記事の執筆者
東京在住-武道歴40年(現極真空手五段師範)
(株)AZUMAのホームページ制作に関わって10年。空手・古武術・合気道・総合格闘技などジャンルを超えて身体動作を追求。空手道場を30年以上続けてる一方で、幼年からシニア(80歳以上含む)幅広い年齢層に対して道場、学校、体操教室などでの指導経験をもつ。年齢に関係なく正しい動作改善により健康(腰痛、膝痛など)・パフォーマンスが劇的に変わることを教える。