正しく歩く-⑥呼吸との重要な関係

今回は「歩く」ことと「呼吸」の関係です。

「吸う」ことと「吐く」ことは動作が逆になる

人の基本動作は言うまでもなく「呼吸」です。
今回は「呼吸」に関しての詳細は省きますが「呼吸」は大切です。
何か呼吸系の病気にでもならないと気づきにくいのですが、健康であってもすべての動作に呼吸は関係しています。
生きることは動いていることですから、生きることは呼吸することといっても差し支えないでしょう。

歩くとは体を前に進めることです。
足だけで移動していtるわけではなく全身運動です。
特に問題なのは息を止めることですが通常はないと思います。
スポーツなどで踏んばる、ジャンプする、投げるなどの時に呼吸を止めてしまう人はいるかもしれません。

特に注意したいのが、前足が着地した時です。
この瞬間に息を「吸う」状態ではいけません。
吸うと足が緊張し膝が前へ曲がらなくなります。
吐いている状態で着地すれば膝が自然と前へ曲がります。
この状態が推進力となって重心移動が起きます。

ご自身の歩きをよく検証してください。
歩行指導ではまず呼吸からスタートです。
着地した瞬間に吐くのではなく、着地する前から吐き始める必要があります。

意識にとっては、わずかなことに思えますが体にとっては重要なことです。
数十年繰返せば、人によって大きな差となるのは必然でしょう?
若者は高いパフォーマンスを、ご年配は健やかな歩行を実現しましょう。

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