介助を必要とする方が移動する場合、普通の自動車やタクシーではむずかしいことがあります。
緊急ではなく、救急車を呼ぶほどではない、そんなときに便利なのが、資格を持った介助者が手伝いをしてくれる「介護タクシー」や「民間救急車」です。
利用の仕方をご紹介しましょう。
■ヘルパー資格を持つ「介護タクシー」
介護タクシーは、一般のタクシーと同様、メーター料金制のタクシーです。
必ずではないのですが、運転手はヘルパー2級以上の資格を持っている場合が多く、ヘルパーの資格を持っていると乗り降りの際には介助をすることができます。
付き添いが一人では不安な場合や車いすが必要なときにも安心です。
買い物や通院の送迎など、気軽に利用することができます。
■医療処置も可能な「民間救急車」
民間救急車は、運転手と介護者の2名が常時同乗する移送サービスで、各市町村の消防署から認定を受けています。
アズマ民間救急サービスは東京消防庁の認定を受けています。
乗務員は患者搬送乗務員基礎講習を受講し、適任者証の交付を受けています。
車輌には緊急医療資材(酸素ボンベ、点滴吊り、吸引機、AED【除細動器など】)が搭載され、必要に応じて医療処置を施しながら移動することも可能です。
■民間救急車の注意点
ただし民間救急車の場合は、通常の救急車と違い、サイレンがついていないため、走行に関しては、一般車両と同様になりますので注意が必要です。
また、介護タクシーとは違い、車内の設備面が充実しているほか複数の乗務員が同乗するため、費用がかかることも覚えておきましょう。
入退院や転院の際、ベッドから建物の入口までの移動が困難な状態など、患者の体調や距離などに不安があるときは、事前に民間救急車に予約を入れておくと安心です。
このように、用途や行先、患者の容体など、状況に合わせて利用してはいかがでしょうか。
この記事の執筆者
東京在住-武道歴40年(現極真空手五段師範)
(株)AZUMAのホームページ制作に関わって10年。空手・古武術・合気道・総合格闘技などジャンルを超えて身体動作を追求。空手道場を30年以上続けてる一方で、幼年からシニア(80歳以上含む)幅広い年齢層に対して道場、学校、体操教室などでの指導経験をもつ。年齢に関係なく正しい動作改善により健康(腰痛、膝痛など)・パフォーマンスが劇的に変わることを教える。