根本的に腰痛改善「片手間」ではなく両手で丁寧に動作すれば・・・?

今回は両手で体操、日常動作を行うと「人生が変わる」です。
片手で柏手は打てぬ、片手で錐は揉めぬ(かたてできりはもまれぬ)
など物事を成し遂げるには両者の協力が必要ということわざがあります。

人間関係で主に使われますが、ズバリ「手」も片手ではパフォーマンスの半分も発揮できません。
重いものは両手で持つかもしれませんが、軽いものを持つとき片手が何もしていない状態になっていませんか?

・例えばコップで水を飲むとき両手を使えていますか?
・歯磨きではどうでしょう?
・テニスや卓球でボールを打つとき右利きの人は左手はなにをしていますか?
・電車で吊革に右手でつかまっているとき左手(手ぶらの場合)は何をしていますか?
・人と会話するとき手はどうしていますか?
・武術で右手で相手を崩すとき左手は何をしていますか?

日本人の多くの方が、腰痛をはじめ、膝痛、股関節痛などに苦しんでいます。
実はこの片手意識が問題なのです。

動作の質は両手の関係で決まる

両手が必要なこと、大きなものや重いものを扱うときは両手を使われるでしょう。
箸や歯ブラシを持つなど片手ですみそうなものはどうされていますか?
実はこの片手ですませようとする安易な動作が大問題なのです。

常に両手を使う意識を持ちましょう。
両手を使えば身体動作も優れますが、相手からみて丁寧な動作にみえます。
相手を尊重する。
軽そうなものを軽く扱うのでは無く、すべて大切なものなので重く扱うことが大事です。
尊重とは、あらゆる事象を軽く扱わず重さを尊ぶという意味でとらえましょう。

相手を尊重するならば、話も両耳で聞く意識を持ちましょう。
こちらの心持ちも相手の印象も変わります。

写真をご覧いただくと、両手で持っている中央の人に比べて、左右の方手持ちの人は体軸が前へ傾斜しています。
※横を向いているからではありません。
実際やっていただければ方手持ちの場合、体が前に傾斜することが感じられると思います。
これ実は腰痛の原因です。
また運動パフォーマンスが低い(運動音痴?)の原因です。

両手で動作するとはどうしたらいいの?

単に両手が動いていればいいというわけではありません。
正しい動作=体に負担のない動作・パフォーマンスの高い動作+礼節にかなう
とはどういう動作でしょう。

①一つの事を必ず両手で行う
②両手は同じことをせず補い合うように動作する

この二つの条件がそろえば正しい動作です。

②の条件を「お茶を飲む」という動作を例を挙げて説明しましょう
湯呑を持つときはどんなに軽いものでも両手を使います。
しかし両手が同じ動きをしてはいけません。
湯呑を左手が支え右手が動かします。
両手で動かすのではなく右手が動かす動作に支える左手がついていきます。

習字をイメージしてください。
左手が半紙を支えて右手が筆を動かします。
字を書くという共通目的に両手が違う動作でコラボしているのです。
全てがこの動作になれば体が安定します。
二要素一動作です。

テニスや卓球でラケットを持っていない手はラケットを支えたイメージになります。
そうすると体幹が崩れません。

野球やゴルフなど両手でもつ運動も、左手がバット&クラブを支え、右手がふります。
そうすると体軸が前へ出ず軸線が保てます。
両手とも振ってしまうと軸線が崩れます。

電車の吊革も片手でつかんでいても両手で持っている感覚になりましょう。
そうすれば体が安定します。

二つの異なった動作が一つの目標の対して協調

二つの異なった動作が一つの目標の対して協調する。
人間関係も同じです。
父母が同じように子供を叱ってはいけませんよね。
父が叱れば母が子を支える。
トップが理想を語れば補佐は現実を見据える。
上下・前後・左右・先後・縦横・裏表、動作も人間関係も全て二要素一動作です。
どちらが大事ではなく両方等しく大事です。

運動をするときにどこを動かすかだけではなく、どこが止まって支えているのか?
人間関係をみるとき、どこが動いて結果を出したかだけではなく、動かずにあるいは目立たずにどこが止まって支えているのか?
様々なバリエーションがあるとは思いますが、常に二点注視が大切です。

   

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