年齢とともに歩行が困難になるのは何故でしょうか?
ズバリ足が衰えたのではなく胴体が固まってしまっているのです。
TVコマーシャルや通販番組で「足腰の衰え」というワードがたくさん使われます。
そのため、多くの方が足の衰えと考え、
足の運動を中心に行う間違いを誘導されやすくなりがちです。
今回のテーマは足腰ではなく仙腸関節を動かす、です。
目次
足の衰えと勘違いがもたらす弊害
「足の衰え」と世間一般から誘導されますから足の衰えが原因と考えてしまうのは致し方ないかもしれません。
本当は胴体が一個の固い箱のように固まってしまうことが原因です。
以下のように考えている方が多いのではないでしょうか?
・足の衰えているから膝や股関節が痛い
・歩行もスムーズでなくすぐ疲れる
・足が上がらないので転びやすい
・そのため足の筋肉を鍛える、栄養補助をする
・とにかくたくさん歩く(6000歩?)
努力にもかかわらず年々衰えてしまうのは何故でしょうか?
私の母が85才になります。
母は毎日散歩しており、たくさんの散歩仲間がいたそうです。
しかし、たくさんいたはずの散歩仲間が次々と歩けなくなり、現在は一人で散歩しているそうです。
歩けなくなった元散歩仲間からは、時折買い物を頼まれるそうです。
母は今でも問題なく歩いておりますが、むしろ70才台のころは色々と患い大変でした。
そこで一念発起して息子である私に指導を受け素直に受け入れました。
まさに母親が運動に関して考えていたが
・足が上がらないので転びやすい→足をあげて歩く(足を上げる体操)
・そのため足の筋肉を鍛える→足の運動を熱心にする
・とにかくたくさん歩く(6000歩?)→計測して必ず6000歩以上歩く
・とにかく筋肉が大事
・手を大きく振る、歩幅を大きく、なるべく速く
などでした。
このため意識が胴体ではなく足に向いてしまいますます、ひざなどいろいろ痛める事が増えてしまいました。
繰り返しますが、問題は足ではなく胴体が固まることです。
足は固まった胴体の犠牲者です。
膝痛も腰痛もO脚もがに股・内股、外反母趾も足のせいではなく胴体が一個の固い箱のように固まっていることが原因です。
固まった胴体をそのままに足を使えば、ますます足を痛めます。
売上低下を上層部(頭部)や本社本部(胴体)が変わらず、営業部や商品開発(手足など末端)などのせいにしている会社のようです。
常に末端に責任転嫁する会社は努めたくありませんよね?
手足も、手足のせいにする体にいたいでしょうか?
胴体をほぐして健やかさを取り戻す
胴体が固まっていることが原因とまず知ることがスタートです。
胴体をさすってください。
もしかしたら触ったことに無い箇所があるかもしれません。
すべてをさすって関心を持てばそれだけでも動き始めます。
では胴体が固まってしまった理由です。
・胴体の隅々にまで関心が行き届いていない(胴体の存在が当たり前すぎてきうす)。
・頭の位置が歩く首が固まっている。(重心位置がずれる)
・骨盤が動いてしまい仙腸関節が固まって背骨が動かない
が三大理由です。
今回は
・骨盤が動いてしまい仙腸関節が固まって背骨が動かない
の解説です。
骨盤が(主に腸骨)が動いてしまうと仙骨が動けなくなります。
特に歩行中、後ろ足の骨盤が前傾してしまうと仙骨も一緒に前傾して仙腸関節は動きません。
スポーツ動作でも骨盤が動くと仙腸関節は動きません。
そこで歩行時、後ろ足の骨盤をぎりぎりまで前傾させないように頑張ります。
すると仙腸関節、内転筋、腸腰筋が作用します。
骨盤がふらふら動いてしまうことで、逆に胴体が動けません。
骨盤が決まるからこそ、その上の胴体が躍動し始めます。
日本語に
「腹を決める」
「腰が安定している」
など骨盤が不動になっている様を表現する言葉があります。
骨盤を静止させましょう。
そして毎日「仙腸関節」をさすって関心を示してください。
「仙腸関節」が数ミリ動けば人生が健やかになります。
0ミリから数ミリです。
これが歩行困難の原因です。
![](https://minkyu.co.jp/wp-content/uploads/2022/02/photo_02.png)
この記事の執筆者
東京在住-武道歴40年(現極真空手五段師範)
(株)AZUMAのホームページ制作に関わって10年。空手・古武術・合気道・総合格闘技などジャンルを超えて身体動作を追求。空手道場を30年以上続けてる一方で、幼年からシニア(80歳以上含む)幅広い年齢層に対して道場、学校、体操教室などでの指導経験をもつ。年齢に関係なく正しい動作改善により健康(腰痛、膝痛など)・パフォーマンスが劇的に変わることを教える。