世の中にはさまざまな障がいや疾病と闘う方がたくさんいます。
障がいや疾病と聞くと、治療が大変、お金がかかる、自由がきかないなど、ネガティブなイメージが先行する方も多いかもしれません。
ひとくちに障がいといっても、知的、身体的、または精神的と原因も症状もいろいろです。ただ、どのような障がいであっても生活の中でなんらかの不便を感じることが多いでしょう。
では、障がいがあると楽しみを我慢しなくてはならないのでしょうか?
そんなことはありません。
今回は「障がい者の旅行」を取り上げてみましょう。
■「民間救急車」を利用しよう
身体的に障がいがあったり疾病を抱えていたりする場合、家族だけで知らない土地に旅行をするのは不安がつきものです。
しかし今は大手旅行会社からも歩行困難や車椅子の方、麻痺のある方や透析を受けている方など、障がいの種類や疾病別に対応した旅行ツアーも企画されています。
また、旅行会社を利用するほどではない帰省や小旅行などの場合には、そうしたフォローをしてくれる「民間救急車」という制度があります。
「民間救急」とは、おもに緊急性の低い方の搬送や送迎、転院などを手伝うことを目的に作られたものです。
救急車や消防車などの緊急性の高い「消防救急」を補う、民間に託された業務ではありますが、きちんと消防庁や運輸局の認可を受けている重要な事業です。
■「民間救急」の利用方法
民間救急には、障がいまたは疾病のある方の帰省や旅行のお手伝いをする業者があります。
医療介助が必要な場合や寝たきりで移動したい場合、あるいは家族以外にも介助員が必要な場合などに対応してくれます。
このほか、旅先で具合が悪くなったときなど、自宅まで公共交通機関で帰るのが困難な場合にも利用することができます。
料金もタクシーと同じように距離で計算されます。介護が必要な場合には介護料が、そのほか高速料金や機材が必要な場合にはその料金が加算されます。
■ プロの力を借りて気分転換を
このように家族以外にプロに同行してもらえれば、旅行に対する心理的ハードルも低くなることでしょう。
旅行はだれにとっても楽しく、いい気分転換になります。
それは障がいのある方も例外ではありません。
最近はリハビリの一環としてもこうした旅行が勧められることもあるようです。
障がいや疾病があることで旅行をためらう場合は、一度検討してみてはいかがでしょうか。
この記事の執筆者
東京在住-武道歴40年(現極真空手五段師範)
(株)AZUMAのホームページ制作に関わって10年。空手・古武術・合気道・総合格闘技などジャンルを超えて身体動作を追求。空手道場を30年以上続けてる一方で、幼年からシニア(80歳以上含む)幅広い年齢層に対して道場、学校、体操教室などでの指導経験をもつ。年齢に関係なく正しい動作改善により健康(腰痛、膝痛など)・パフォーマンスが劇的に変わることを教える。