肩こり腰痛は現代人の難問です。
デスクワーク、スマフォに代表される悪い姿勢、猫背や巻き肩など原因は様々にあります。
くせになっている人は、買い物で荷物を持つ料理をするなど、一定の繰り返し作業をする事で簡単に腰や肩が固まってしまいます。
特に世界的に日本人は肩こりの多い民族です。理由は、
①肩を基本的に上げ下げせず動かさない、肩を上げると失礼な感じがする。西洋人は「Why」などの時肩を上げたりすくめたりしますよね。
②日本人は「引く」動作であり、力むと身体の前側を縮める。
ということが代表的に上げられます。
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肩こり腰痛を引き起こす原因となる凝り
結論からいいますと、その原因は胸です。
実は胸側の肋骨が固まってしまっているのです。
特に猫背で身体の前側を常に縮めていることで、胸側のあばら骨(24本)の間隔が狭まってしまい固まっています。
老齢になれば腰が伸びない、腰が曲がる原因です。
しかもラジオ体操も含めここの運動をする習慣が日本人にはありません。
肋骨が関節の用に動作するという感覚もほとんどの日本人はないでしょう。
肋骨は全体が硬い骨ではなく、前面の胸骨の付近は軟骨で柔軟に動作出来るようになっています。
ここの動きを失った人は、身体が一個の箱の用にみえます。
肋骨が固まれば、肋骨に張り付き肩甲骨が動作できません。
そのため肩が動作せず肩こりを引き起こします。
ギックリ腰はなぜ起きる
また肋骨が固まっていると背骨の腰部の一点しか動作せず腰痛の原因になります。
ぎっくり腰の原因も同じです。
●重い者を持とうとする→力む→胸が固まる(肋骨固まる)→背骨一点しか動かないので重さがそこの一点にかかる→腰痛める
の図式です。
まだほとんどの日本人は気づいていません。
肋骨が堅いままで腰の運動をいくらしても、腰の一点しか動きませんからますます重くなるでしょう?
腰をもみほぐしてもらっても、10分もしない内に戻ってしまうでしょう?
本来のありようは、
●重い者を持とうとする→胸(脇腹も)を力まず緩める(肋骨自由に動作できる)→背骨24個の骨全てが柔軟に動き重さが分散する→健やかに持てる
重い者を持つなど動作をする前は一度胸をなで下ろすと良いでしょう?
肋骨が柔らかければ、背骨全体が動きます。
肋骨の柔らかさが一番目に大切
まず一番目に柔らかくすべきは、肩関節でも股関節でもありません。
肋骨の前面の軟骨部分を柔らかくすることが最重要です。股関節が硬い原因にもなっています。
そのために必要な事は、
①肋骨の前面の軟骨部分が動作するという知識・感覚を持つ
②猫背など身体の前面を日頃詰めない
③力みで胸を詰めない
④この部分の体操・運動を良くする
胸は人の感情を司る部分です。
穏やかな気持ちでいることも胸を解放する上で大切です。
この記事の執筆者
東京在住-武道歴40年(現極真空手五段師範)
(株)AZUMAのホームページ制作に関わって10年。空手・古武術・合気道・総合格闘技などジャンルを超えて身体動作を追求。空手道場を30年以上続けてる一方で、幼年からシニア(80歳以上含む)幅広い年齢層に対して道場、学校、体操教室などでの指導経験をもつ。年齢に関係なく正しい動作改善により健康(腰痛、膝痛など)・パフォーマンスが劇的に変わることを教える。