人が生きるということは運動することです。
その運動の中で最も大切な動作が「歩く」ことですし、健康=人生の重要部を左右するのも歩き方です。
残念ながら、学校での授業に肝心の「歩く」授業がありません。
本来の自然な歩き方=地面を蹴らずに重心移動は、基本的に学ぶ必要があります。
周りのほとんどの人が、地面を蹴って不自然に歩いているので、子供は自然と真似してしまうからです。
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足首ってどこ
足首の関節を一般的に足関節(そくかんせつ)といいます。
この足関節は、下腿の骨である腓骨(ひこつ)と脛骨(けいこつ)及び足の骨の距骨(きょこつ)の3つの骨で構成されています。
この部分は構造上「距骨滑車」とも言われています。
単純にはくるぶしと、踵の間が足首となります。
この「距骨滑車(足首)」に対する認知がかなり薄くなっています。
先ずは触ってみましょう。
触ることで認知することがスタートです。
ほとんどの日本人は地面を蹴って歩いています。
地面を蹴って歩けば体幹が使えず末端歩きになりますので、腰・股関節・膝を壊しやすくなります。
地面を蹴ってしまう理由はいくつかありますが、その一つが足裏意識で地面を踏んでいるからです。
足首を踏む、足指・踵は踏まずにクッション
靴などを履いて歩くことが当然メインとなります。
裸足では痛くてできない、強い踏み込みも着地も靴がカバーしてしまいます。
その為、足の認知は薄くなってしまい靴底感覚のみが残ってしまいます。
靴も地面を蹴る前提で作られています。
つま先が上がっていますよね。
足の浮指が問題とされていながら靴はどんどん先が細くなり上がっています。
さらに、地面を蹴れば足裏が滑りますからどんどんと滑らない靴裏が開発をされています。
ますます地面を蹴りますので足首が固くなり可動域が狭くなります。
そのため昨今では「和式トイレ」がなくなったこともあり、踵をついてしゃがめない人が増えています。
私は幼稚園から高齢者まで指導させていただいておりますが、驚いたことに小学生ですらしゃがめない子がいます。
歩くときには「距骨滑車(足首)」を踏んでください。
足裏はクッションです。
特に親指に力が入ってしまう歩行は間違いです。
足首の認知を取り戻し自然の歩行を取り戻しましょう。

この記事の執筆者
東京在住-武道歴40年(現極真空手五段師範)
(株)AZUMAのホームページ制作に関わって10年。空手・古武術・合気道・総合格闘技などジャンルを超えて身体動作を追求。空手道場を30年以上続けてる一方で、幼年からシニア(80歳以上含む)幅広い年齢層に対して道場、学校、体操教室などでの指導経験をもつ。年齢に関係なく正しい動作改善により健康(腰痛、膝痛など)・パフォーマンスが劇的に変わることを教える。